東北大学 大学院理学研究科・理学部

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【特別講演】1月11日(金)科学技術のリスク評価における 非専門家の役割-戦後日本の食品安全問題を中心に-

科学に基づく技術(科学技術)は両刃の剣である。
そして、科学技術のリスク評価を誤ると、後に「想定外」の損害が発生するばかりか、リスク評価を行った専門家集団への信頼が失墜する場合がある。 これはさまざまな分野で、また世界各地で知られていた事実である。

東日本大震災(とりわけ福島原発事故)はあらためてこの事実を我々につきつけた。
では、「想定外」の損害を招かない、もしくは、損害を最小化するようなリスク評価、あるいは、後顧の憂いのないリスク評価はどうすればよいのだろうか。

ひとつの鍵は、リスク評価に内包される科学的根拠の不定性の特性と、リスク評価に関与する担い手の特性の再考にあるのではないか。

このような問題意識に立って、戦後日本の典型的な食品安全問題を例に、科学技術のリスク評価における非専門家の役割について検討する。


■日時:1月11日(金)16:30~18:00
■会場:理学研究科合同A棟2階 第2講義室(204号室)※キャンパスMAP
■中島 貴子/国際基督教大学非常勤講師。専門は科学史、科学技術社会論。名古屋大学大学院農学系研究科(植物病理学)、東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学哲学)修了。主に戦後日本の食と農の科学技術史と政策を研究。主な共著書『新通史日本の科学技術-世紀転換期の社会史1995 年~ 2011 年第8 部生命・環境・安全・防災』(原書房、2012)、『科学技術のポリティクス』(東京大学出版会、2008)
■本講演は、大学院生だけでなく、どなたでも自由に聴講できます。


[お問い合わせ]
本堂 毅
FAX/022-795-5831
E-mail/hondou[at]mail.sci.tohoku.ac.jp*[at]を@に置き換えてください
「科学と社会」WEBサイト


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