2014年4月18日、円城塔さんの長編小説『Self−Reference ENGINE』の英訳版が、米国の文学賞フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞しました。
フィリップ·K·ディック賞は、前年に米国でペーパーバックの形式で発表されたSF小説の最優秀作品に贈られます。フィラデルフィアサイエンスフィクション協会とフィリップ·K·ディックトラストが後援しています。日本人では、2011年に伊藤計劃さんの『ハーモニー』が同賞を受賞しています。
円城塔さんは、本学理学部物理第二学科出身で、本学をご卒業後、東京大学大学院総合文化研究科にて博士課程を修了されました。2012年『道化師の蝶』で第146回芥川龍之介賞を受賞をされたのは記憶に新しいですね。
フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞したこのふたりの共著作品『屍者の帝国』も面白いので是非読んでみてください。伊藤計劃さんが冒頭部分(400字詰原稿用紙にして約30枚分)だけを残して亡くなり、遺稿とプロットを円城塔さんが引き継いで完成させた作品です。
関連するリンク
※フィリップ・K・ディック賞website
※第146回芥川賞に円城塔さんの「道化師の蝶 」が決定