地球の最も内側は、半径約1200kmの硬い球であると考えられていますが、直接この領域を調査することは難しいため、地震波がどのようにこの領域を通過したかで、そこの組成を研究します。
大谷名誉教授らの研究チームは鉄とニッケルの合金と珪素を混ぜ合わせ、その混合物の性質を地球内部と同程度の高温高圧下で分析しました。その結果、この混合物の存在が地球内部の地震データから得られる結果と一致していることを発見し、2016年12月に開催されたAmerican Geophysical UnionのFall Meetingで発表しました。
この内容について、2017年1月10日のイギリスのBBCニュースで取り上げられました。
http://www.bbc.com/news/science-environment-38561076
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