東北大学 大学院理学研究科・理学部

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木星氷衛星探査機に搭載の電波観測装置が「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」と共に木星へ

木星氷衛星探査計画JUICE (Jupiter Icy Moon Explorer)は、欧州宇宙機関(ESA)による大型将来惑星探査です [ESA: JAXA: https://juice.stp.isas.jaxa.jp/]。2022年の打ち上げを目指し、現在開発が進められています。日本は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を介して、この探査機に搭載される複数の観測装置チームに参加します。[https://juice.stp.isas.jaxa.jp/?page_id=9/]

電波・波動観測装置RPWI (Radio and Plasma Wave Investigation)では、東北大学大学院理学研究科の笠羽康正教授(惑星大気プラズマ研究センター・センター長)が日本側代表者を務めており、東北大学を始めとする研究者によって電波観測装置の開発がスウェーデン・ポーランド・フランスとの共同で進みつつあります。

このRPWIのチームロゴとして、欧州側から株式会社セガゲームスの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(©SEGA)を使わせて頂けないか、という提案がなされました。ソニックは宇宙をも舞台に活躍する音速ヒーローであることから、チーム代表であるJan-Erik Wahlund博士(スウェーデン宇宙空間物理学研究所(IRF)-ウプサラ大学)をはじめ、思い入れの多いメンバーが多いためです。東北大学からセガ社へ打診したところご快諾を頂き、ソニック・ザ・ヘッジホッグが描かれたRPWIのチームロゴデザインを提供いただけることになりました。

RPWIは、本学が提供する装置によって、木星が放つ太陽系で最強力な電波活動の解明、そしてこの反射電波を用いたカリスト・ガニメデの氷地殻とその地下に潜む「海」の検出を目標とする観測を行います。ロゴにはその象徴である稲妻マーク、そしてスローガン「電気を帯びるもの。また揺れ動くもの。すべては我らのもの!」が刻まれています。

RPWIチームは、このロゴとともに、2022年(予定)の打ち上げから始まる長い木星への旅に、JUICEの一員として向かう予定です。木星への到着は2029年の予定です。



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図1:セガ社からご提供頂いたJUICE-RPWIチームロゴ。他に正方形バージョン・白黒バージョンなどがあります。(©SEGA)


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図2: JUICE探査機(©Airbus DS)。RPWIは、4本の電子・電場センサーLP-PWI(3-m長)とMAG boom(10.5-m長)に搭載される電波センサーRWI・磁場センサーSCMをその「目」として、木星へ向かいます。これらのセンサー群は、LOGO上でも赤い線で見えております。(図2のcation: 図1の "探査機図の赤線" がセンサー。)



問い合わせ先


<研究に関すること>
東北大学大学院理学研究科
惑星プラズマ・大気研究センター
教授・センター長
笠羽 康正(かさば やすまさ)
E-mail: kasaba[at]pparc.gp.tohoku.ac.jp

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科広報・アウトリーチ支援室
電話:022-795-6708
E-mail:sci-pr[at]mail.sci.tohoku.ac.jp
*[at]を@に置き換えてください



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