12月10日（火）、令和元年度東北大学理学研究科・理学部技術研究会において、理学研究科技術賞の発表および表彰式が行われました。受賞者は以下のとおりです。

■ 受賞者
海域における地震・地殻変動観測とその高度化による地震発生メカニズム解明への貢献
（地震・噴火予知研究観測センター）○鈴木秀市、佐藤真樹子、中山貴史、平原聡、出町知嗣、海田俊輝

■ 受賞理由
海底地震計の設置・回収、観測等のために多数回、長期間に渡って観測船に乗船し、大変な作業をこなしたことや、細部の検討により、観測の成功率を飛躍的に上げ、安定したデータ取得を実現し、地震発生メカニズム解明に大きく貢献したことが高く評価された。

■ 受賞者
KamLAND-禅800始動への技術支援
（ニュートリノ科学研究センター）○鈴木貴士、根本憲一、山田達也

■ 受賞理由
KamLAND内部のミニバルーンに静電気により微粒子が付着しないように、工夫を凝らした超純水加湿システムを設置し、これによって冬場の作業が可能になり作業期間が短縮されたこと、微粒子の可視化やミニバルーンの素材であるフィルムの洗浄に工夫を凝らしたこと、さらに光電子増倍管の交換などの細心の注意が必要で緊張を強いられる作業を長期間に渡って行ったことにより、高感度のKamLANDの始動を早期に実現することに大きく貢献したことが高く評価された。

【理学研究科技術賞】
東北大学理学部・理学研究科に在職する技術職員に対して教育、研究、安全管理業務における支援活動を奨励することを目的として、本研究科の基盤的な教育・研究環境の維持、改善に貢献した者又はグループ、 本研究科の安全管理へ貢献した者又はグループ、創意工夫又は熟練した技術で教育・研究支援に貢献した者又はグループ、その他技術職員として本研究科に貢献した者又はグループを表彰しています。