東北大学 大学院理学研究科・理学部

トップ > お知らせ

NEWSお知らせ

地球物理学専攻 太田雄策 准教授を含む研究グループが「第20回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 先端技術部門優秀賞」を受賞

2021年9月30日、NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンドは、地球物理学専攻 太田雄策准教授を含む研究グループ (代表:災害科学国際研究所・越村俊一教授) が「第20回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 先端技術部門優秀賞」を受賞することを発表しました。同賞は、日本国内における移動通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、優れた研究成果・論文等の業績に対し褒賞を実施し、ドコモ・モバイル・サイエンス賞を贈呈するものです。


■受賞名: リアルタイムシミュレーションとセンシングの融合によるリアルタイム災害科学の創成

■受賞者: 災害科学国際研究所 教授 越村 俊一
      理学研究科 准教授 太田 雄策
      災害科学国際研究所 准教授 マス エリック

awardee.jpg

受賞者(左から 太田 雄策・越村 俊一・マス エリック)

■受賞日: 2021年9月30日

■授与機関:NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド

■備 考: ドコモ・モバイル・サイエンス賞


越村教授・太田准教授・マス准教授らの研究グループは、リアルタイムシミュレーションとリモートセンシングの融合により、災害発生直後の社会的影響を迅速に明らかにする「リアルタイム災害科学」を提唱し、その学理の確立と深化に取り組んでいます。特に顕著な業績として、スーパーコンピュータを用いた世界初の「リアルタイム浸水被害予測システム」の開発とその社会実装が高く評価されました。従来の津波浸水の予測においては、事前計算を基にしたデータベースに基づく予測が従来のアプローチであったところ、同グループは、スーパーコンピュータによるリアルタイム解析の自動化と、陸上への浸水・被害程度を量的に予測するという点でアプローチを大きく変革しました。今後発生が危惧される巨大地震・津波への備えとして内閣府の総合防災情報システムにも採用され、今後の世界的な展開も期待されています。

これらの成果は、社会的課題の解決に直結する通信技術の応用形態であり、これまでの社会貢献、将来性が高く評価されました。リアルタイム災害科学の発展に伴って通信技術・デバイスの対災害性能向上にも繋がりうるなど、幅広い技術分野への波及効果も期待されます。地震学のみならず計算機工学など他分野との学際連携、企業との共同研究も積極的に実施し、オープンイノベーションの実例としても高く評価されました。

award20211004_01_2.jpg

お知らせ

FEATURES

先頭へ戻る