東北大学 大学院理学研究科・理学部

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1m超え!わが国最大級のアンモナイト化石の展示をはじめます 東北大学総合学術博物館

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図. 気仙沼大島産巨大アンモナイト(外形雌型)


概要

アンモナイト類は、古生代半ばに登場し、中生代末までの世界の海洋で繁栄しました。中には殻の径が2 mを超えると推定される巨大なものもふくまれています。わが国でも大型のアンモナイト化石が知られていますが、径が1 mを超えるものは極めてまれで、学術的に報告されているものは数個体にすぎません。

今から56年前の1967年、宮城県気仙沼市の大島の海岸に露出する地層から、当時気仙沼高等学校地学部員であった下山正一さんにより巨大なアンモナイトが発見され、地元有志により発掘されました。この標本は、残された殻から本来の径は120 cmを超えると推定されていて、わが国でも最大級のものです。標本は国立科学博物館や西東京科学大学・東京学芸大学で保管されていましたが、2001年に地元気仙沼市に返還されました。その後企画展や巡回展で何度か公開展示されてきましたが、貴重な標本をより幅広く公開し、活用できる環境を得るために、昨年4月に東北大学総合学術博物館に寄贈・移管されました。

上述のように径1 mを超える巨大アンモナイトは極めてまれであり、また、従来わが国から知られている巨大アンモナイトがすべて後期白亜紀のものであるのに対して、気仙沼大島産標本の年代は末期ジュラ紀~初期白亜紀であり、わが国のアンモナイト研究にとって重要なものです。標本の組み立てや展示環境の整備を終えたため、このたび公開展示します。



■展示開始期日: 2023年7月25日(火)~(常設展示とする予定)
■展示場所 : 東北大学総合学術博物館 1階展示室
       開館時間 10時~16時 
       毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は祝日明けが休館)
       入館料大人150円(団体:120円),小・中学生80円(団体:60円)
■報道公開 : 2023年7月25日(火) 9時30分~
■アクセス : 申込不要、直接東北大学総合学術博物館までお越しください。
■参  考 : 東北大学総合学術博物館



問い合わせ先

<展示に関すること>
東北大学総合学術博物館
協力研究員(東北大学名誉教授)
永廣 昌之(えひろ まさゆき)
電話:022-795-3177
E-mail:masayuki.ehiro.d4[at]tohoku.ac.jp

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科
広報・アウトリーチ支援室
TEL: 022-795-6708
E-mail: sci-pr[at]mail.sci.tohoku.ac.jp
*[at]を@に置き換えてください



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