東北大学大学院理学研究科と東北大学研究推進・支援機構知の創出センターでは、教育プログラムの一環として高校生・大学生対象のワークショップ「私たちと国際リニアコライダー(ILC)」を、11月18日、19日の2日間にわたり開催することとなりました。
国際リニアコライダー(ILC)とは、電子と陽電子を高速で衝突させ、ビッグバン直後の宇宙を人工的に再現する大規模(全長30~50km)実験施設です。そこでは、どのようにして宇宙が誕生し、物質や力が生まれ、138億年後に現在の宇宙になったのかという大きな謎の解明に挑みます。
現在、東北地方に位置する北上山地は地質、地形ともに日本でのILC建設の最適地として建設候補地になっています。このワークショップでは、もしILCがこの東北に建設されたら、私たちの将来、地域、さらには日本の将来にどのような可能性をもたらすのかを2日間に渡り、考えます。
本ワークショップでは、岩手県立大学学長 鈴木厚人氏、東北大学吉岡正和客員教授(岩手大学・沖縄科学技術大学院大学客員教授兼任)、東北大学大学院理学研究科佐貫智行准教授といったILC計画に深く関わる著名な研究者を講師として招き、次世代の科学技術研究を担う高校生・大学生に講演を行います。講演後、参加の高校生・大学生は、「物質の根源・宇宙の起源の謎」、「ILCは私たちの生活とどのようなかかわりがあるか」などのテーマごとに各グループに分かれ、議論を行います。ワークショップの最後には、各グループがその議論内容を上記研究者の前で発表を行う、教育研究プログラムとなります。
名 称:Tohoku Forum for Creativity Emerging Perspectives Program 2017ワークショップ
「私たちと国際リニアコライダー(ILC)」
日 時:2017年11月18日(土)、19日(日)
会 場:東北大学・片平キャンパス「知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)」
主 催:東北大学大学院理学研究科、東北大学研究推進・支援機構知の創出センター
参加者:仙台市内の高校生(約10名)、東北大学学部1、2年生(約20名)(予定)
講 師:鈴木厚人先生(岩手県立大学学長)
佐貫智行先生(東北大学大学院理学研究科准教授)
吉岡正和先生(東北大学・岩手大学・OIST客員教授)
18日 午前:講師による講演
午後:グループディスカッションⅠ
19日 午前:グループディスカッションのまとめ
午後:発表会
東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋 亮(たかはし りょう)
電話:022−795−5572、022-795-6708
E-mail:sci-pr[at]mail.sci.tohoku.ac.jp
東北大学 研究推進・支援機構知の創出センター
副センター長 前田 吉昭(まえだ よしあき)
電話:022-217-6094
E-mail:yoshimaeda[at]m.tohoku.ac.jp
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